【ハリウッド映画】悲しい末路はフォーマット
大学でアメリカの文化を学ぶためにハリウッド映画を鑑賞する授業があります。
ジェンダー・セクシュアリティ関連の映画を前期後期で5.6本ずつ見て、それぞれの映画の後に質疑応答タイムがあるスタイルなのですが
鑑賞するポイントとして、その映画が作られた時代とその映画の中の設定されている時代が同じなのか、それともダブルビジョンなのか。
当時の時代背景、風潮、ヘテロセクシャルの人々がどんな対応を受けてきたか、
ステレオタイプのジェンダー感が作る空気に対し息苦しさを感じる登場人物達の心の葛藤(離婚した時の親権は母親が握ることが多い、男はケンカに強くたくましくあるべき、女は結婚して家庭に入ることこそ幸せなどなど、、、)を読み取り分析したりします。
とても学ぶことが多い授業ですし
先生がチョイスする作品も
すべて名作で見応えがあります。
正直、映画の見方が変わりました。
最後にはまだ解決していない、答えもない問題を
あなたはどう考えますか、と提起されているような気持ちになる映画がとても多いです。
この授業で扱う映画にはゲイの登場人物が多く出て来ます。
その人達は皆、魅力的で繊細で、とても惹き付けられますしその役が好きになります。
しかしそのほとんどの役の末路が
エイズにかかって死ぬという
とてもショックなものです。
ゲイは報われない運命なのか、死後の世界の方が自分らしく居られて幸せなのかもしれない
と語りかけ死んでいく作品もありました。
そして先日、今話題の
「ボヘミアン・ラプソディ」を見に行きました。映画の感想でもう1本ブログ書きたいくらい良かったんですけど、それはまたの機会において置いて。
この映画でも主人公のフレディーマーキュリーはゲイであり最後はエイズにかかって死んでしまいます。
1度女性と結婚するも本当のセクシュアリティに気づき妻もそれに気づいており別れを選択するシーンがあり、最後のフレディーのパートナーと元妻が挨拶をするシーンではフレディーは吹っ切れているような様子でしたが元妻は何か後に尾を引く様に見えました。
このようなハリウッド映画のフォーマットは
もう様式美と捉えるべきなのでしょうか。
私自身、友達にヘテロセクシャルの友達が居まして、このようなテーマの映画を見ると友達の気持ちを考えてしまいとても心が苦しくなります。
映画を多く見るようになったのもここ1年程なのでもっと多くの作品に触れ、たくさんの人の人生について考えたり歴史学んでいきたいと思います。
なにかおすすめの映画がありましたら教えて頂けると幸いです。